2016年5月21日土曜日

想い出の靴 - Johnston and Murphy LD17 -

もう20年くらい前の話になるけれど、就職活動を終えて仕事のために買い揃えた靴のひとつ、ジョンストンアンドマーフィーのLD17。


もう履くことは無いと思うのだけれど、この靴もどうしても捨てられなくて手元に残っている。参加しているGoogle+のコミュニティ「靴好きもそうでない人も、革靴について話そう。」でクロケットアンドジョーンズのノーウィッチの話が出ていたので、そういや外羽根キャップトウなんてあったなと、なんとなく思い出して箱のなかから出してみた。


しまう前にいちおうていねいにお手入れしておいたつもりなのでカビが生えるようなことはなかったけれど、表面に少し塩が吹いていたり、シミが出ていたりで、正直最近お手入れ良くしている靴を見慣れているせいか、なんとなくボロい靴に見えてしまった。(まぁ、実際酷使したのでそれなりにダメージがあるのだけれど)

当時はリーガルがジョンストンアンドマーフィーのライセンス生産をしていたので、地方都市で働いていた僕は地元のリーガルシューズで購入。確かレザーソールのこのシリーズはやや高い方のグレードだったような気がする。

簡単にブラシをかけて、軽く油分補給程度のクリームを入れてみると、革の実力なのか意外と簡単に艶が出てきた。
クラックも無いし、大きな傷もないので革の状態はまずまずというところだろうか。


当時は今ほどロングノーズが流行っていなかったので、全体的に丸いデザインをしている。手元の01DRCDと比較してみるとかなり短いし、つま先の造形もラウンドトウという感じ。


左は01DRCD1サイズ24、右はLD17サイズ7。LD17のほうがサイズが大きいのに、全体の長さはやや01DRCDのほうが長い。
それにしてもこうして並べて写真を撮ってみると、20年の歳月を感じないこの艶やかな感じには驚く。(しかも10年以上ほったらかしなのだから)

この靴は社会人1年目に買った靴ということもあり、靴べら使わないで履くことも多く(紐は締め直すくらいはやった)、お手入れの仕方もわからずクリームを塗りたくったりしたこともあって、ややボロが目立つ。
一方で、当時はサイズのことも何もわからず、やや(というか今思えば結構)大きなサイズだったので、その後履くことが殆ど無く、結果としていつまでも捨てるほどダメになることもなく今に至る。

もし僕に息子がいたら履けるようなタイミングになった時にこういう靴を渡したいな。
どうせ履かないのだからダメにしてもらっても結構、というかそのくらい活躍すればこの靴も本望だろうし。

革靴は最初いくらかちゃんとお手入れすれば、かなり長い間良い状態をキープできることもわかった。
この靴は後半10年くらいは履いていないので、履き続けていたらどういう状態かということはわからないけれど、少なくても最初の10年くらいは持ったし、その後10年ほったらかしでも今また履こうと思えば履ける状態にある。革靴ってかなりロングスパンで使える道具なんだなぁとあらためて実感したのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿